テタの部屋

テタのお部屋で世間話

青年と学問

やっと読みました。19歳の頃に手にして、41歳で(笑)

最初の章がこの「青年と学問」なんですが、他の章は民俗学の生い立ちとこれからを書いたものでした。

青年と学問

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実は、あまりにもつまらなくて、3回くらい挫折しました。

ただ、良い事も書いてあるなって。あくまで私のない頭で読んでいるので、解釈が間違っているかもしれません。それを踏まえてお読みくださいませ。

 

彼が主張しているのは、細分化した学問が、専門分野を超えて協力し合って日本人、もっと範囲を広くして、人間の発祥を解明して、今の人間を理解し、今後の発展も考えていきたい、って事かな、と思いました。

 

専門分野を超えて協力し合う、とは、例えば考古学が発掘した物を、機械にかけて年代を測定したりしますが、その機械は、考古学の専門外ですよね。DNA解析とデータ分析は、今や二つを一つにした学科も出てきていますよね。そういう、協力や融合を訴えていました。

生物学、民俗学、民族学等が協力し合って、ある民族が何処で発症して、どう広がって行って、今は何処と何処が実は起源が同じで、同じ習慣を持っているのはそういうこと、なんて事を発見したり、楽しそうですね。

 

なぜこんな事の前に「青年と学問」を最初に持ってきたか、と考えたんですが、勝手な意見ですが、学問が細分化して行って、自分が一番で、他の学問には価値がないと思う人たちも出てきたからではないかな、と、今の状況も見て思うのであります。

学問に限らず、お仕事でも、家でも、相手を尊重して良い所を合わせて、何か良いものを作れたらいいですよね。(良いものって、、、人間関係、作品、サービスとかね)

 

他、民俗学という言葉の誕生に関しても、色々考察していました。一言で学問の全容が分かるような言葉にしたい、と。(たぶん)

イギリスとフランスでは、日本で言う民俗学が、違う言葉で表現されていて、その原因として、他の野蛮な民族の文化と我が崇高な民族の文化を同じ言葉で表すのが受け入れられない、という感情があるようです。書かれたのが1976年と、私が生まれるより前なので、今とは少し事情が違うと思いますが、そういう背景があるようです。

ここら辺に関しては、、、ごめんなさい、正直興味が無かったので理解はしていません。ただ、大切な事なんだろうなって。

 

頭の良い人達が考える事は、私には理解できないんだろうけど、でも、少しでもそんな世界が覗けるなら、有り難い事かなって。自分にはない面白い考えをしているし、為になる情報もある。自分が陥ってはいけないのは、ばかの壁を作る事。そこだけは気を付けています。難しいけどね。

 

<おまけ>

柳田國男は有名ですが、こういういい子ちゃん過ぎる事しか発言しない学者はいかがなものか、と批判的な方もいらっしゃいます。差別、夜這いなどの研究をされている民俗学者、赤松啓介さんの本も、ご興味があればご覧ください。

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