テタの部屋

テタのお部屋で世間話

Rajhrad(ライフラド)の修道院

7月初めには、プラハの西側に1週間ほど行っていて、その後、7月はちょこまかと日帰り旅行をする日が続きました。

今回の記事は、先週の水曜日に行った所のお話。猫ちゃんを迎えるために、片付けをしたかったので、小旅行がちょこまかと入るのは、体力的に辛かったです。小旅行は好きだし、楽しいんですけどね。

 

で、Rajhradと言う、Brnoの少し南側にある町に行ってきました。

ここには中世からある修道院があって、図書館が綺麗なところです。ここの修道院の名前は、ベネディクト修道院と勝手に訳しておきましょう。

Benediktinský klášter Rajhrad (← HPはこちら。チェコ語オンリー) 

「到着しました」

表には、レストランがあります。コロナ・戦争の影響で値段は高めでした。

 

「空間を分ける空間をくぐる」

「小庭に出る」

「教会もあります、勿論」

 

この修道院、社会主義時代は残念ながら、軍事施設として使われていて、その時に受けた損害が酷く、残念な姿になってしまいました。飾られていた絵にも鉄砲の弾の跡が残っていたり、勿論、色んな金目の物は盗まれたりで、散々だったようです。

1991年(←ごめんなさい、1990年ですね)に社会主義時代が終わり、所有権は教会に戻されたは良いけど、修復までには時間がかかった様。2004年くらいだったかな(間違っていたらごめんなさい)、EUの資金のサポートもあり、図書館の修復が全部とはいかないまでも出来たようです。その後は、少しずつ改修しているようです。2012年に南側の建物を修復したよう。

 

「中は、ここだけ写真を撮りました」

残念ながら、メインの図書館は写真撮影禁止。なので、ウェブ上の絵をご覧ください。

rajhrad klaster knihovna - Bing images

 

この図書館、隠し階段があって、2階に登れるようになっているんですよ。こんな忍者屋敷みたいな仕掛けがあったら、お家も楽しいかなって思ったのでありました。

 

「展示の一つに面白いのがありました」

 

<クイズ>

これ、何でしょうか?

 

 

チッチッチッ  チーーーーーーン♬

 

 

 

 

 

 

 

 

「貯金箱ーーーー♬あ、賽銭箱かな」

お金を魚のお口に入れると、チリーンとベルの音が鳴ります。

 

・・・ここから、物凄くつまらない話になるので、かなりの忍耐力のある方だけお付き合いください。

 

他に、この修道院で面白かった事は2つ。

 

1つ目。

中庭で飼われている孔雀が多かった。飼育が物凄くうまくいっていて、色んなお城やらに貰われていくようです。タダで貰われているのか、金銭がやり取りされているかは知らないよ。

 

2つ目。

この修道院、チェコのEmil Holub(エミル・ホルブ)という、アフリカ探検家と関係があんです。19世紀の人です。当時はまだアフリカの事を欧州人が知らなかった時期。彼の探検記や、アフリカから持って帰った物は貴重だったようです。

彼は、この修道院に何回か招かれて、寝泊りをした事があるらしいです。この修道院の人を一人連れて、アフリカ探索に行ったこともあるらしい。

 

エミル・ホルブは、医者で(お父さんも医者で、お父さんの方が賢い)、大学を卒業後に医者としてアフリカへ渡り、アフリカ探索を始めたらしいです。その後、色んな物を収集して、欧州にて展示会を開くことに。

まずは、生まれた場所に一番近い大きな都市、プラハで。プラハでは、色んな学者の反対があり(というか、勝手な憶測ですが嫉妬でしょう)、展示会をなかなか開かせてもらえず、展示会を開くも、展示会のお知らせも新聞等に出してもらえない上、あまり評価されず。

ところが、ウィーンでは、皇帝の援助も貰え、大体的に宣伝してもらい、展示会も大盛り上がり。大成功に終わったとの事。

エミルは、チェコ生まれですが、いつからか分かりませんが、大人になってからはウィーンに住んでいたようです。誰だって、自分が受け入れてもらえるところで気分よく過ごしたいよね。

ウィーンとRajhradは、確かに、ウィーン→プラハより近いです。エミルがこの修道院とどういうキッカケでお知り合いになったかは分かりませんが、南モラヴィア地方とは仲が良かったようです。

 

何と言うか、誰も興味が無いだろうなーって事が楽しいので、最後は、誰も知らないであろうと思われる人を紹介してみました。ご興味のある方は、こちらをどうぞ。英語がありました。

          ↓

en.wikipedia.org

 

どうでもいいですが、チェコのHoliceと言う場所(エミルの生まれた場所)に、彼の博物館があります。我が家、去年行って参りました。小さな博物館ですが、収集物が面白かったです。あの時代に、アフリカから色々持って来るのは、色んな苦労があったでしょう。でも、現代だと、色んな衛生上の規制とかで大変かもね。

 

というわけで、、、、Rojhradから全く関係のない話に飛びましたが、この日の小旅行は興味深いものとなりました。

 

猫ちゃんの記事は、ちょこちょこと書いていきます。今まで溜め込んでいた楽しい事も吐き出したい。