テタの部屋

テタのお部屋で世間話

Scio(スツィオ)学校の高等部のオンライン学校説明会

先日、Scioの高等学校(私立)の説明会に参加しました。

学校説明会は、私にとっては重要なイベントで御座います。チェコ語の勉強にもなるし、どういう学校があるか知るのは、とても重要な情報です。

学校に足を運ぶのが難しいテタは、オンラインだと有難いのでございます。

今回は、家で聞いていた事もあり、子供達の世話もあって、全部は聞けなかったので、詳しい情報は書けないんですが、聞いていた所だけでも。

 

Scioって会社は、ベネッセみたいな教育をビジネスとした会社です。そこが、小中高と学校も設立したわけです。プラハとブルノの2都市だけだったか、、、あるんですよ。

 

小中学校の方は少し前にブルノに出来たので知っていました。高校はプラハだけで、まだ設立から浅いです。ブルノにも今年の9月からオープンするというわけで、今回、説明会が開かれました。

 

Scioの学校がどういう方針で教育を行っているかと言うと、「自由・自主性」これがキーワードかと思いました。

 

小・中学校では、他の学年の子が下の子を教えたりしているというようなことを聞いたことがあります。雰囲気はかなり良い学校だと思います。ブルノの学校に関しては、各学年10人いるのかな、かなり少数のようです。

 

高校は、2週間オンライン授業、その後1週間、クラス皆で旅行に出る、という半分通信学部的な感じでした。かなり「自主性」が問われます。でも、良い面もあるな、と。例えば、田舎に住んでいて、都市部まで学校に行くことが出来ない子、スポーツや芸術に専念していて学校に行くのが大変な子、色々事情があると思うんですね。そういう子達には嬉し学校だなって思いました。

 

この日のオンラインの説明会では、親も参加されていましたが、どちらかと言うと、日本で中学3年生にあたる子達が参加していて、自分たちで色んな質問をしていました。

 

「オンラインが2週間で、1週間旅行だと、人との関わりが少なくて大丈夫かしら。どう思う?」」

 

とか。それからが面白かった。

 

 

この質問した女の子に対して、男の子が

 

「確かに最初の数か月は、皆と知り合いになるまでに時間がかかると思う。旅行に来られる子、来られない子がいるだろうから。でも、僕は1週間の旅行で皆が楽しめば、寂しい事はないと思うよ。」

 

と、先生側でない子供(と言っても15歳くらい)がしっかりと答えていたではありませんか!うん、この子なら、オンライン授業でも大丈夫そう。向き、不向きがあると思います、オンライン授業って。

 

チェコにしっかりした子がいて、本当に嬉しかったです。未来を作るのは君たちだ!

 

非常に良い学校が出来そうなので、今後が楽しみであります。

 

ここ数年で私立は3つ高校が増える事になります。今年はモンテッソリー学校の高等部が創設されて、来年にはこのScio学校とシュタイナー学校。数年後には、公立の4年生のギムナジウムが設立されます。

 

どうして高校が増えているのかって、90年代、チェコが社会主義国から資本主義になり、人生を楽しもうと思った女性が出産を先延ばしにした事で、10年くらい出生率がかなり下がったんです。この時代、ブルノの学校は小中高合わせて閉鎖傾向にありました。

その後、特に2005年辺りからベビーブームが来まして、丁度今、その子達が高校に入りますね、という時期に来ているんです。で、学校が足りないという事態が発生。

 

ということです。

 

そのうち、他の高等学校も見てみたいと思います。職業系の学校も、面白いとこ、たくさんありますよ。時間があったら学校説明会、参加したいです。

 

<おまけ>

世界の高IQ集団MENSAのギムナジウムもチェコのプラハにありますよ。面白い学校いっぱいあるんですね。